FIREと高配当株式

みなさんFIREという言葉を耳にしたことありますか?

Financial Independent Retire Early 


の頭文字を取った造語で経済的自由を獲得して

早期に勤め人からリタイアを目指すことです。


年功序列や終身雇用が終わり、自分の身は自分で守らなくてはいけない現代のトレンドとなってます。


今回はこのFIREを高配当株で目指すのはどうなのかについて私の意見です。


まず、私自身株式投資を始めた際に手を出したのがこの高配当株式への投資でした。


例えばタバコ銘柄でいうと日本株JT

米国株のアルトリアなどです。


これらの銘柄は利回り8%も珍しくはありません。


つまり100万円を投資した場合、年間で8万円のキャッシュフローが出来るということです。


非常に魅力的に映りませんか?


しかし、現実はそう甘くありません。

こうした高配当銘柄には含み損や減配のリスクが伴うからです。


まずなぜ高配当なのか、ということです。


これは成長が鈍く先行き不安な業界により

株価が下落しているからです。


健康志向が高まる中で喫煙率も大きく減少してきてます。そんな中でタバコ業界は売上を上げ続けることができるのでしょうか?


さらに深掘りするとJTは大株主が国であることや、アルトリアが大麻産業は投資をしているなどそう簡単に潰れることはないのですが、今回は割愛します。


株価を見るとJTの場合2015年から2020年までに株価が半値になってます。

2015年にJT株を買った人は、配当金を得られているものの、この株価下落によって含み損になっているのです。

この含み損というのは精神的に非常に気持ちの悪いものです。


自分の資産が目減りしている状態ですので、

高配当株投資はこの状況に耐えられるのか

というのが1つのポイントになります。


また配当金というのも厄介なものです。

実はこの利回り計算には税金の計算がされておりません。

年間8万円のキャッシュフローといいましたが、

実際はここから

日本株の場合2割、米国株の場合3割減ることになります。


そして売り上げが減少した場合、減配や無配当になるリスクもあります。

2020年のJTの売り上げに対する配当金の割合は90%です。

売り上げの90%をも配当金にまわしているのです。


上記を考えると私のような十分な資産がまだない資産拡大期にあえて高配当株式投資をする意味はないと考えてます。


実際にこうした高配当株式への投資よりもS&P500指数などへのインデックス投資の方がトータルリターンが高いという事実もあります。


やはりこの観点からも、将来明るい人口知能、VR高齢化社会再生可能エネルギーなどの業界へコツコツ投資をすることをオススメします。