数字を捉える力

東京都のコロナ感染者がついに4,000人を超えました。

閉会式の頃には1日に5,000人という数字になっているかもしれません。

今からどんな措置を政府が出そうと

すでに効果は薄いでしょう。

それほど国民の気持ちは離れてしまっています。


これは、誤算だったのでしょうか?


いえ、想定の範囲内だったのです。


今から1ヶ月前、6月30日に厚労省「アドバイザリーボード」の会合が開催されました。

そこで報告された京大などの研究チームの試算を見ると

インド株(デルタ株)の感染力が英国株(アルファ株)の1.3~1.4倍の場合、今までにない強い効果のある対策を取らない限り、7月下旬以降、爆発的な感染拡大の可能性がある。その数字は都内の1日の新規感染者数4000人に達するかもしれない。緊急事態宣言が遅れたり、効果が十分でなければ、コロナ対応で医療環境が深刻な状態になる可能性がある。


ビタリ



さすが専門家、研究者の方々は伊達ではありません。

常に数字や課題と向き合い、答えを追求しているのです。


ここから我々が学ぶことは


数字は未来予測に役立つ、役立てられる、ということです。


数字を無視して雰囲気や見えない力に流されてはいけません。


今回の政府の誤算は


オリンピックが開催され、メダルラッシュに沸けば


国民の気持ちを束ねることができると考えたことでしょう。


スポーツは素晴らしい

選手は素晴らしい

ほんとうに感動します

しかし

それを政治に利用させてはいけません。